醜ければ花も手折られまいに。





「や、 止め…ッはなせ!」
「それはできないな」
「!ぁ…触れる、なぁ…っ」
シャツをぐい、とめく り上げて胸の突起を舌で転がせば
「ひぁっ、…ゃ」
目を見開き、奮えながら反応してきた。
ぞ くぞくする程素直な体だ。睨んでくる瞳は熱に潤み、唇を引き結ぶその顔。
…入れたらどうなるのだろう。見てみたい。
ど うやら私は本気でこの子に欲情してしまったようだ。
そう、子供だ。10代の半ば、と言ったところか。私は別に少年趣味が有るわけでは ない。理由はやはり、
「…まさか君みたいな子供がガンダムのパイロットとはね」
これだ。
あ の、何よりも美しく強い機体。それを自由自在に操る人間を今まさに組み敷いているのだ。
欲しい、と思った。
ガン ダムはもちろん。それを操る存在も。
彼に会ってしまったから。






息 を飲む気配がした。
「…なんの事だ」
声色に温度が無くなり、声だけ聞いたら、まるで道端で知らない人に話し掛け られた一般人のようだ。緊張と戸惑いがにじんでいる。称賛に値する程の演技力だった。
あくまでも、声だけの話だが。
胸 を撫でる手の平は少年の大きく跳ねた鼓動を伝えていた。
目線を上げると無表情に見上げてきた。
「なるほど、とぼ けるわけか」
「とぼけるも何も、俺はそんな者ではない」
既に脈は平常に戻っていた。ずいぶんと肝が座っている。 幼くとも、世界を敵に回した組織の一員なのだから当たり前か。
しかし、一般人にしてはあまりに落ち着いてしまっていることに少年は気 付いていない。
…やはり、若いな。
MSの駆り方も、軍人としても。
思わず笑みを浮かべると 眉を吊り上げて睨まれた。
ベットに両腕を縛り上げられ、見知らぬ男にのしかかられ、ほとんど半裸にされている絶体絶命の状態でも折れ ない精神力。
「なかなかに手強い」
…そうで無ければつまらない。
「まるで、身持ちの堅いお 嬢様のようだ」
「なっ!」
「…ぞくぞくするよ…」
耳元で囁きつつ見つめた勝ち気な瞳に初め て怯えがちらついた。
その目が羞恥と快楽に支配された時、君はどんな顔をするのだろう。






… 見てみたい。