「あ、…」

既に衣服は全て脱がされて真っ赤になって震える刹那に

「…可愛い…」

堪らない、と言いくちづけるグラハム。

唇だけじゃなく、首や鎖骨や胸も。優しく、時には強く吸われる感覚に体中がほてる。

「ひぁ…、あっ!」

ここまでされておきながら刹那は何故こんな事をされてるのかよく分かっていなかった。

えーと、えーと、食事に誘われてグラハムの家に来てキスしてたら、「あの時の答を教えてあげるよ…」

って言われたんだ。うん。男同士でどうやるんだ?って聞いたんだった。…え?つまり、自分で体験しろって事なのか?え〜?

やっと状況を理解したが、まだ現実味をおびていない感じだ。

「グ、ラハム…」

「ん?」

刹那の足の間にいる彼がこちらを見た。ちなみにグラハムは刹那の脇腹を嘗めていた。

改めて認識すると、なんだ!この体制は!…恥ずかしいぃっ!!

「えっと、今日は…止めないか?」

多分無理だろうな〜と思いながらも一応言ってみる刹那。

「やだ」

…やっぱり駄目だった。

うーむ。

「途中で止めてあげない、って言っただろう?」

…確かに言われた。

「いや、でも…よく分かってなかったからぁ、あっ!」

言葉の途中でグラハムが刹那に触れてきた。

「あ…ぁ、止めっ!…んぁっ」

既に濡れていたそれを擦り上げられて、身をよじって反応する刹那。

「…止めてあげない」

グラハムは開かせた足の間に顔を近づけて、目的の場所に舌を突き入れた。

「なっ!何!?」

初めての感覚に怯える刹那は慌てて足を閉じようとするが、グラハムがいるのでそれもままならない。

しばらくそうやって探られた後に何か液体を塗られて、指まで入れられて、刹那はただ浅く息をしながら強く目を閉じているしかできなかった。

「く、ぁ…あっ…ッ」

自分では気付いていなかったがその声は熱く、甘かった。

「…そろそろいいかな?」

グラハムは2本入れていた指を引き抜くと、ゆっくりと自分を押し進めた。

「…っ!」

何?これは、何!?

痛い、痛い痛い痛い!!

「…刹那、息しなさい」

言われて初めて呼吸が止まっていたことに気がついた。

「あ、ああぁっ…いたぃッ!止めて、いたいっ!!」

「大丈夫だから…ね、力抜いて…」

グラハムが柔らかく囁いて、優しくキスして、ゆっくり髪を撫でて刹那をほぐしていく。

「ぁ…あ、ッ!」

「ほら…感じてる…」

「や、ああぁッ!」

グラハムが触れた瞬間、初めて与えられる感覚に堪え切れなくて刹那は絶頂を迎えた。



「…これが、答だよ」