「あ、電話だ!はいは〜いもっしも〜し」

『…クリスティナか?』

「刹那!」

その場に居たメンバー全員が一斉にクリスティナを振り返った。

「どーだった?うまくいった?手繋いでもらった?」

『…ああ…まぁ……うまくいきすぎた、というか…』

「へ?」

『…いや。気にするな』

「うん、わかった〜。でも、よかったね、刹那!」

『…ああ』

「ふふっ。で、どうしたの?」

『……借りた服なんだが…汚れてしまって…』

アレルヤとロックオンは顔を見合わせた。…まさか

「ありゃま」

『…クリーニングしてから返そうと思う。次会う時に持って行けるか分からないが』

「いいよぅ〜。返さなくて」

『…いいのか?』

「うん。だって、誰も着ないし!」

『…』

「刹那が持ってなよ」

『…じゃあ、値段は…』

「いいって!私からのプレゼント!」

『…だが』

「じゃ!お幸せに」

まだ何か言いかけた刹那に気付かずにクリスティナは通信を切った。

「ああぁ〜私も恋人欲しいなぁ〜。…どしたの?」

後ろを見ると、アレルヤとロックオンが何やら揉めている。

「ロックオン!落ち着いてください!」

「あの野郎!まさか、まさか、せ、刹那を…っ」

「まだそうと決まったわけじゃないんですから!」

「ぐぁ〜!許さん!!」

「ロックオン!」