暑い。たまらなく暑い。

身体中にあるほぼ全ての穴から何かが出ているのではないかと舌を絡ませながらロックオンは思った。

びくつく足はもう既に本来の役割を果たしておらず、

今の自分を支えているのは背中と、アレルヤの背に回した腕と、どくどくと脈打つ部分だけ。

壁に押さえつけられ、腰だけを突き上げた厳しい体制で、ロックオンはアレルヤを受け入れていた。

ただでさえ息苦しいのに、アレルヤはなかなか口を離そうとしない。

ー意識を飛ばしてしまいそうだ。

だいたいさっきベッドでの行為を終えたばかりなのに、本当にこいつは一体何を考えてるんだろう。

背中が痛い。だが、その背中にあたるタイルだけがロックオンの温度を下げるものだった。

早く終わってくれ、と願う反面、もっと深く繋がっていたいとも思う。

もう十分満足したと思ったはずなのに。

ようやく離れた口からいやらしい声がひっきりなしに漏れる。

耳元で聞こえるアレルヤの息の音もいつもより響いて、それがよけい快楽に拍車をかけた。

こんな体勢で腰を揺さぶられたら、確実にもう立てなくなる。

いや、立てなくなる以前に、本当に意識を飛ばしてしまうかもしれない。

…あぁ、でももうどうでもいい。

明日は何から何まで全てアレルヤにやってもらおう。





今は、もっと深くで。