いつの間にか溺れていた。切なげに眉を寄せるあなたを見て、背中に回された腕を感じて。
幸せで胸がはちきれそうになる。
いくら言葉にしても表せない想いをなんとか伝えようと口にすると、顔を赤らめ身体をよじってキスを求める。
一度知った味を二度三度と求めることは容易かった。
「ぁ、アレル、ヤ…」
その口がゆっくり、でもはっきりと僕の名前を紡ぐ。
あぁ、堪らなく愛しい。